岡山ゆかり3画家の深遠世界紹介 倉敷市美術館で特別展

岡山県ゆかりの画家3人を取り上げて、音楽や物語りを感じさせてくれる深遠な作品世界を紹介する特別展「絵は奏で、物語る―はるかなる時空の旅人たち」が倉敷市美術館で始まっています。12月17日まで。岡山県出身の洋画家・斎藤真一、津山市出身の洋画家・有元利夫、小中高時代を岡山市で過ごした日本画家・瓜南直子の3氏。趣を異にする作風ながら、いずれもしんわや寓話を思わせる世界観や歴史に基づいて制作された絵画や版画を中心に計119点を展観します。ほぼ半分を占める斉藤作品のうち、目の不自由な女性旅芸ごぜや原遊郭の遊女の物語を描いた個人蔵の約30点は県内初公開。人間や花が空中を漂う幻想的な有元作品「重奏」、月光の下で踊る人々の足元を4曲1隻のびょうぶに表現した瓜南氏の「ムーンダンス」なども目を引きます。