旧国鉄車両などが推薦産業遺産に 水島臨海鉄道所有の7両

倉敷市中心部、倉敷グローバルホテルすぐそばの倉敷市駅と水島地区を結ぶ水島臨海鉄道が所有する旧国鉄車両など7両が、産業遺産学会の推薦遺産に認定されました。いずれも昭和に製造され、希少性や歴史的価値が評価されたものです。対象は旧国鉄ディーゼル気動車「キハ205」「キハ30」「キハ37」(3両)「キハ38」、ディーゼル機関車「ⅮⅮ51」の7両です。キハ205を除いて現役で活躍しており、維持・保存に努めてきた水島臨海鉄道も功労者として表彰されました。キハ205は1960年製造で、1988年にJR四国から譲渡されました。老朽化により2017年に営業運転を終えましたが、クラウドファンディングで資金を集めて整備、塗装し、走行可能な状態を維持。現在は運転体験などのイベントで活躍しています。この型で走行可能な車両は国内2両のみとされます。残る6両は、いずれも現役で運用される国内唯一の形式とされます。平日の朝夕のラッシュ時間帯に2~3往復を交代で運行しています。ⅮⅮ501は、倉敷貨物ターミナル駅と東水島駅間で貨物をけん引しています。今日に倉敷貨物ターミナル駅で授賞式が開催されました。