引き立つ木目 郷原漆器200点 生産振興会、倉敷で作品展始まる

真庭市蒜山地域に伝わる岡山県重要無形民俗文化財・郷原漆器の制作に取り組む郷原漆器生産振興会の作品展が天満屋倉敷店で始まりました。同会はらいねんの3月末での解散を決めており、作品展は今回と来年の1月の岡山展のみとなっています。倉敷展は今月30日までです。透き漆で仕上げた定番の飯わんや汁わんをはじめ、白と黒の対比がモダンな「そば猪口」、金箔で彩った「焼酎呑」など200点を出品しています。郷原漆器は室町時代に起源をもち、庶民の器として山陰を中心に普及。戦後途絶えましたが、1989年に岡山県郷土文化財団が復興事業に着手。1992年に発足した郷原漆器生産振興会が生産を担ってきましたが、会員の高齢化などを理由に解散するそうです。