平櫛田中の傑作「鏡獅子」姿現す 井原の美術館、今日一般公開

日本近代彫匠、平櫛田中(1872~1979年、井原市出身)の代表作「鏡獅子」の常設展示が始まりました。平櫛田中美術館での展示は2003年以来のことです。鏡獅子(1958年作、木彫彩色、高さ2・32メートル)は新歌舞伎十八番の一つ「鏡獅子」を演じる六代目尾上菊五郎をモデルに制作。36年に着手し、戦争激化による中断を挟み、22年を費やして86歳で完成された。国立劇場(東京)ロビーに常設展示されており、井原市では88年、2003年に披露。今回は、国立劇場の建て替えに伴い、所蔵する東京国立近代美術館から約5年にわたり長期貸与されます。入館料は一般500円(高校生以下、井原市在住の65歳以上は無料)。月曜休館。問い合わせは平櫛田中美術館(☎0866-62-8787)。