美観地区一帯 町家巡りカード集め 5施設10種類、倉敷で周遊企画

倉敷市美観地区一帯で、建築物にスポットを当てた観光周遊企画「くらしきアーキツーリズム」が繰り広げられています。3回目となる今回はこれまでの近代建築から一変し、伝統的な「町家」がテーマ。江戸期に建てられた国重要文化財・井上家住宅など5施設を対象に、その魅力に触れてもらいます。各施設では特徴を紹介した「たてものカード」がもらえます。井上家住宅のほかは、江戸期築の大橋家住宅と江戸期から増築を重ねた旧大原家住宅「語らい座大原本邸宅」、ともに国重要文化財、明治期に整えられ、国登録有形文化財となって活用した「アトリエ&サロンはしまや」、江戸時代の建物を改築したという倉敷珈琲館。カードははがきサイズで、各施設2種類全10種類があります。外観、内観の写真とともに建物についての解説文を載せています。各施設などでは、虫籠窓やなまこ壁といった町家の特徴的な造りをイラストで紹介した冊子付きのカードケース「おもいでファイル」(500円、限定300部)も販売します。開催は来年1月31日まで。主催する倉敷市などの実行委員会は「美観地区一帯はほかにも多くの伝統建築が残っており、5施設以外も楽しみながら散策してもらえれば」と呼びかけています。問い合わせは、実行委員会事務局の倉敷市観光課(086―426―3411)。くらしきアーキツーリズムは2022年にスタート。過去2回は倉出の建築家・浦辺鎮太郎氏、世界的建築家・丹下健三氏らが手がけた建物を取り上げました。