倉敷市立自然史博物館の所蔵標本として、市内の企業が寄付したトラの剝製が仲間入りしました。絶滅が危惧されているトラは、ワシントン条約で生体だけでなく剝製も商業目的の取引が原則禁止されており、寄贈されるのは珍しいということです。尻尾を入れた全長2.2m、こげ茶の縞模様で、腹部と胸元は白色、それ以外はグラデーションのかかったベージュ色で、3Fの脊椎動物標本コーナーに展示されています。トラの種類や制作時期は不明ですが、ワシントン条約発効の1975年以前に装飾品として日本に輸入されたとみられ、保存状態は良好とのことです。動物園と違い、間近で模様などの観察もできます。