国史跡「福井洞窟」の出土品紹介~倉敷考古館

旧石器時代から縄文時代にかけての洞窟遺跡「福井洞窟」(国史跡、長崎県佐世保市)や周辺の出土品、発掘調査に携わった人々にスポットを当てる企画展「洞窟と考古学者」が、倉敷美観地区の倉敷考古館で開かれています。今月12日までです。昭和30年代に実施された福井洞窟一帯の発掘調査には、倉敷考古館職員だった故・鎌木義昌氏(後に岡山理科大学教授)や故・間壁忠彦氏(後に館長)が参加しました。その縁で倉敷考古館では出土品を多数所蔵しており、会場では約150点を公開しています。福井洞窟で見つかった世界最古級という土器片(約1万6千~1万3千年前)をはじめ、約2万~1万3千年の石器といった貴重な遺物がならび、表面に帯状の装飾を施した「隆起線文土器」の復元レプリカも。鎌木、間壁両氏らの功績を説明したパネルも並びます。問い合わせ、倉敷考古館☎086-422-1542。