酒津焼や羽島焼にスポット 倉敷・きび美ミュージアム企画展

倉敷市美観地区のきび美ミュージアムで、倉敷発祥の酒津焼や羽島焼にスポットを当てた企画展「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」が開かれています。簡素な美しさと実用性を併せ持つ「用の美」を体現した作品に来場者が見入っています。収蔵品を中心に41点を紹介。酒津焼兜山窯を開いた斎一の菓子皿は、丁寧に彫られたウサギの絵柄がアクセントになっています。羽島焼の創始者小河原虎吉のふた物は、丸みを帯びたフォルムが愛らしいものです。「民芸運動」をけん引し、、市内で技術指導を行った英国の陶芸家バーナード・リーチが来倉時に制作した作品や当時の写真パネルもあります。きび美ミュージアムは「手仕事の温かみと美しさに触れてほしい」としています。前後期に分かれ、前期は7月21日まで。後期(7月24日~10月2日)は展示を入れ替え、酒津焼5代目の岡本章や酒津堤窯初代の武内清二郎らを紹介します。問い合わせは、きび美ミュージアム(086―425―8080)。