高梁市成羽町出身の洋画家児島虎次郎の没後95年に合わせた展覧会「TORAJIRO~西洋画をもたらした、一人の画家の物語」が、高梁市成羽美術館で開かれています。6月30日まで。よく知られた「印象派の画家」としての画業だけでなく、絵画以外の芸術表現、美術品収集といった多彩な活動にスポットを当て、作品や収集品計約200点を展示。幼い姉妹を描いた初期の代表作「登校」をはじめとした絵画、自作の茶碗や写真、海外で集めた陶器などが並びます。初公開の収集品もあり、パキスタンで入手したという布は、その布をバックに描きこんだ「和服を着たベルギーの少女」と並べて紹介。このほか、岡山孤児院を題材にした出世作「なさけの庭のモデルとなった女性贈った風景画、欧州留学中に使ったバイオリンも披露しています。高梁市成羽美術館は、月曜休館。入場料は一般800円、高校大学生400円、中学生以下は無料。問い合わせは高梁市成羽美術館(0866―42―4455)。