井原市はこのほど、星空版世界遺産とされるNPO法人・国際ダークスカイ協会(本部・米国)の「星空保護区」認定に向けた申請を完了したと発表しました。9月にも認定される予定で、国内3例目になります。井原市美星町が対象で、井原市では、認定を機に星空の美しさを売りににした観光振興を加速させたい考えです。星空保護区は6部門あり、井原市は、光害に関する啓発や教育に取り組む自治体を評価する「ダークスカイ・コミュニティ」に申請しています。これまでに欧米を中心に169か所が認定されており、国内では、西表石垣国立公園(沖縄県)、神津島(東京都)が何れもパーク部門で認められています。コミュニティ部門は井原市がアジア初となる見通しです。市や美星町観光協会は申請に向け、地区内の防犯灯や公共施設の屋外照明計740ヶ所を、認定基準に沿って上方に光を漏らさない器具に切り替えました。ほかにも、全国初の光害防止条例の制定や地元中学生による光害に関する研究といった星空を守る取り組みをアピールしています。