芸術の力で地域の防犯意識を高めようと、岡山県警倉敷署が大原美術館と組んで、大原美術館所蔵の名画をあしらった防犯トートバッグを作成しました。「名画で高める防犯意識」の第3弾。これまで、名画が描かれた「防犯うちわ」などをつくり、大原美術館の来館者に配りました。しかし、受け取る人は県外からの観光客が多く、「地元の防犯意識の向上につながっているのだろうか」との声も。このため今回つくったバッグは、美観地区の商店主や倉敷署主催の防犯講話の参加者まど、地元の住民に配ることにしました。バッグに描かれたのは、県出身で大原美術館コレクションの礎を築いた洋画家・児島虎次郎の「朝顔」の3作品。防犯を呼びかける文章もプリントされていますが、作品の雰囲気を壊さないように絵の下に小さ」く「防犯の基本は『鍵かけ』」と記すにとどめています倉敷署は「文字は小さいけれども、名画の魅力で目を止める人は多いし、効果は大きい。ずっと使いつづけてもらい、地域の防犯意識を高めてほしい」と期待しています。