倉敷市児島味野の国重要文化財・旧野崎家住宅で、所蔵する雛人形や雛道具を公開する「野崎家のお雛様展」が開かれています。会場には気品あふれる雛が並び、一足早い春の雰囲気を醸し出しています。4月3日まで。明治期を中心に約200点が並びます。メーンは享保雛で、女雛は宝冠を着けた高さが約80センチとなり国内最大級。製塩業で財を成した野崎家3代目当主武吉郎に旧岡山藩主池田家から贈られた逸品で、下から見上げると微笑んでみえるのが特徴だそうです。この他にも、「明治天皇雛」や「見栄っ張り雛」と呼ばれる古今雛などが目を引きます。雛には、厄除けなどを祈ったという起源もあるそうで、新型コロナウイルスの早期収束を願いたいですね。