美観地区のハクチョウに3羽誕生 愛らしい姿で観光客魅了

倉敷市美観地区の倉敷川で飼育されているコブハクチョウに、ひなが3羽誕生しました。親の後ろをぴったりくっつくように泳ぎ、観光客らは愛らしい姿にくぎ付けになっています。ひなが生まれたのは、2023年以来2年ぶりのことです。親は大原美術館をねぐらにするソラ(雄、18歳)ちユメ(雌、18歳)。世話をする倉敷観光コンベンションビューローによると、4月下旬に卵4個産んでいるのを確認し、今月19日に1羽、20日に2羽がかえったということです。残る1個はまだ卵のままのそうです。全身が灰色の羽毛に覆われたひなは、餌をついばんだり、親の羽の陰に隠れたりと、そのかわいらしい動きで人々を魅了しています。倉敷観光コンベンションビューローが専用の餌やりを行っており、担当者は「観光客の皆さんは餌をあげたり、近づいたりせず、温かく見守ってほしい」としています。倉敷川では1969年からハクチョウを飼育しています。ソラとユメはそれぞれ2007年に兵庫県内の動物園と公園から倉敷市が譲り受けました。卵は毎年のように産みますが、ふ化しない年もあります。これまでのひなは成長後、近隣の公園などに譲渡されています。