大原美術館は今日から大原家旧別邸・ゆうりんそうの特別公開を始めました。美術館を創設した大原孫三郎が病弱な妻を思い建てた別邸設置の経緯を踏まえ、家族をテーマにした所蔵品を展示しています。今月22日までです。「妻」「母子」「生と死」の3テーマに分けて計11点を公開。病死した次男の死に顔を描いた熊谷守一の油彩画は、荒々しいタッチが胸に迫ります。妻をモデルにしたオーギュスト・ロダンのブロンズ像、幼児の鼻を拭くは母親を描いたジョルジュ・デスパニャの作品もあり、来場者が見入っています。大原美術館は、「家族に対する愛や絆のさまざまな表現を楽しんでほしい」としています。午前10時~午後4時。一般は千円、小中高生500円。問合せは大原美術館(086―422―0005)。