倉敷美観地区にある築116年の町屋を活用した民間観光施設・難波家本宅で、明治から昭和期にかけて同宅で営まれていた呉服店の商品や道具を展示しています。豪華な打ち掛や販売促進の垂れ幕が並び当時の店の様子を伝えています。8月26日まで。同宅の蔵に保存されていた約80点を公開。貸衣装として使っていた打ち掛は、金糸で鳳凰の刺繡が施されています。近くの鶴形山トンネルの竣工(1927年)を祝うセールの垂れ幕には「祝開通 鶴形山隧道」と大書。番頭が使っていた帳場机や国産最古級のレジスター「ゼニアイキも展示しています。地区一帯には、当時呉服店が数多く立ち並んでいたといい、難波館長は「地域の歴史を知る機会になればうれしい」と話しています・時間は午前10時~午後4時。7月24日までは一部工事のため臨時休館しています。入場は無料。問い合わせは、難波家本宅(086―422―0106)。