世界最大級の花といわれるショクダイオオコンニャクの標本が、倉敷市立自然史博物館で展示されています。インドネシア原産で国内での開花例が少なく、標本も国内ではわずか3点といいます。大人の背丈ほどの1点が来場者を驚かせています。インドネシアのスマトラ島に自生するサトイモ科の多年草で、花の高さは最大3メートルに達します。7年に一度程度しか咲かず、かつ開花は2日ほど。武田薬品工業京都薬用植物園などが栽培に挑戦しており、同園が今展示のために標本を提供しました。高さ170センチで幅130センチ。同園でこの花の栽培を30年間続けている坪田勝次さんによると、巨大で肉厚であることから作るのにもひと手間かかる。乾燥だけで70日。続けてカビや小さな虫の除去といっ処理が必要だそう。「大きさだけでなく、こんな大きな花でも標本が作れるという技術も見てもらいたい」と坪田さん。12月15日までです。通常の入館料(大人150円、大学生50円、高校生以下無料)。問い合わせは、倉敷市立自然史博物館(086―425―6037)。